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  • 固定桟橋 施工当初は木の色が生々しい
  • 施工後5年後のブリッジと浮き桟橋 床の色が褪せて馴染んできました

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東京都 品川区 / 2013年 10月

東京の水辺の魅力の向上や観光振興のため、運河を有効利用しましょう。
という東京都の運河ルネッサンスプロジェクトに参加された施主様が、新しく桟橋を設置されたいとのこと。
私がプロジェクトに参加当初、「桟橋のデザインをいかにするか」と諸々ご検討されていました。
私もあれこれとデザインを提案しながら、そもそも桟橋本体が何か主張するようなデザインがこの場所に必要か?と考えるように。

改めて、この場所で誰がどのように過ごしているか?この場所の魅力とは?
平日は通勤路・休日は水辺にて思い思いに過ごされる方たちでそれなりに賑わい、ドラマなどの撮影も頻繁に行われていました。
せっかくの水辺の環境、そこに集う人々が主役であり、気持ちよく過ごせることが一番また、ドラマ撮影の際、女優さんが最も美しく見えるように、発着する船舶が映えるように、なども考慮。
結論としては、今ある環境・風景はなるべく壊さず、船が発着すると言う機能のみをプラス、いつの間にか桟橋できてたね、でいいんじゃないか。

で、何をしたかと言うと、監視カメラ・セキュリティー機器などの大げさで無骨なあれこれを、どうやって見えなくするか、ということに多くの時間をさきました。結果、非常にコンパクトに納めることができ、対岸の風景を邪魔せずに済んだかと思います。
手すりも既存の手すりに合わせ、床に使用したイペ材も色褪せてきて、この場所に馴染んできたかと思います。

デザインした痕跡をなるべく残さない、と言う考え方を受け止めていただいた施主様にも感謝。唯一、手すりに仕込んだ照明が少しばかり主張しています。

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